歳徳神【としとくじん】は、歳神【としがみ】さま・を向かい入れる行事
新しい年をハッピーに過ごしたいですね! みなさんのおうちや職場ではお正月飾りを飾りましたか?
毎年使えるようなアーティフィシャルフラワーのしめ縄や、ガラスや木製の鏡餅など、サステナブルな正月飾りも一般的になってきて、伝統が変化してきている
大切なのは伝統的なお飾りの意味を知って自分がどう扱いたいかという一人一人の考え方。
環境を配慮したそれぞれのルールで物を扱うことは、個人ができるSDGsを意識した行動のひとつ
毎年使えるようなアーティフィシャルフラワーのしめ縄や、ガラスや木製の鏡餅など、サステナブルな正月飾りも一般的になってきました。
門松
門松とは、玄関の門前に飾る松のこと。新年は門松を目印に年神様がやって来ると言われています。年神様は1年間の五穀豊穣や無病息災、家内安全などをもたらす神様で、元旦に高い山から新年を司る「年神様(としがみさま)」降りてくるとされています。
門松は年神様が家に来るための目印になるものです。
そのため、本来は玄関の左右や、家の門の左右に飾ります。
門松は一対で飾るのが一般的で、地域差はありますが雄松と雌松があります。
樹皮の黒っぽいものが雄松、赤っぽいのが雌松です。
門松には松や竹、梅などの飾りが使われています。
それぞれどのような意味があるのかをご紹介します。
松
松は古来より神が宿る木として考えられてきました。
また、一年中緑の葉をつける常緑樹であることから永遠の命の象徴であり、また、樹齢が数千年と長いものもあり不老長寿と結びつけられ縁起が良いとされています。
神を待つ(松)という意味も込められています。
松
松は古来より神が宿る木として考えられてきました。
また、一年中緑の葉をつける常緑樹であることから永遠の命の象徴であり、また、樹齢が数千年と長いものもあり不老長寿と結びつけられ縁起が良いとされています。
神を待つ(松)という意味も込められています。
竹
門松のなかでもとりわけ目立つ竹の飾りですが、竹は生長が早く、生命力や繁栄の象徴とされています。
竹は真っ直ぐ曲がらずに成長することや嵐のなかでも折れないたたずまいから、誠実な心や強い志の象徴としても用いられます。
梅
梅は他の花に先駆けて早春に咲くことから、出世や開運の象徴としての意味合いがあります。
縁起の良い花として門松の飾りに用いられます。
門松の切り口の2種類
竹は節の部分から斜めにそぐと、切り口が笑った顔に見えるため、縁起が良い
竹を水平に切る「寸胴」は、もともと門松に使われていた
節がしっかり詰まっていることから、なかにお金が貯まりやすく、貯蓄の意味で金融機関などに飾られる門松は寸胴の切り口が好まれるようです。
しめ飾り
「しめ飾り」という言葉使う方がいらっしゃいますが、「しめ縄」と「しめ飾り」はちょっと意味が違います。
しめ縄は聖域と現世との境界線・結界という意味です。
しめ飾りはしめ縄に縁起物などを取り付け装飾したものをです。
古事記の「天岩戸(あまのいわと)神話」から
太陽神「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」が引きこもったことによって世の中に災厄が降りそそぎ、神々が力を合わせて彼女を外に出した
そこには天岩戸にこもっていた天照大神を神々が連れ出した際、二度と戻れないように岩戸にしめ縄を張ったとされています。
しめ縄の「しめ」には神様の占める場所という意味があるといわれています。
しめ飾りには玄関に飾って不浄なもの悪霊を侵入させないための役割があります。新年に年神様を迎え入れる場を清め、災いを防ぐという神聖な領域と現世を隔てる結界の役割を果たし、年神様の居場所に不浄なものが入らないようにする意味
しめ縄に縁起物
- 橙 代々子孫が反映しますように
- 裏白うらじろ シダ科 シダ科の植物。枯れずに新しい芽が出てくる姿から、常に栄えるようにという願いがこめられています。
または葉の裏が白いことから「共に白髪が生えるまで」あるいは「心に後ろ暗いところがない」 - 昆布 よろこぶに通じる縁起物
鏡餅
鏡餅は神様に捧げる神聖な食べ物で大きさが異なる丸いもちが重ねられているのが特徴です。
1月11日鏡開き
1月15日「どんど焼き」や「お炊き上げ」などで燃やすことができます。燃やす習慣がない地域では、お塩で清めてから新聞紙などに包んで、燃えるゴミとして捨ててください。量販店などで購入した飾りにはプラスチックやはりがねなどが含まれているものもあるので、分別をしてから捨てるようにしましょう。
伝統的な考えに基づくならば、正月飾りは『年神様』をお迎えする神事物なので、毎年新しいものを飾るのが一般的。一方、クリスマスツリーと同様の「飾り物」と考える場合は大切に保管して翌年も使ってかまわないでしょう。
大切なのは伝統的なお飾りの意味を知って自分がどう扱いたいかという一人一人の考え方。 環境を配慮したそれぞれのルールで物を扱うことは、個人ができるSDGsを意識した行動のひとつ